中学の理科が得意だった生徒でも、高校の物理・化学に入ると点が取れなくなることがあります。理由は、覚える量が増えるからではなく、使う道具が変わるからです。
物理:言葉で覚える理科から、式を組み立てる理科へ
中学の理科では、現象を言葉と公式で覚えていれば、多くの問題に答えられました。高校の物理では、状況を図にし、物体にはたらく力をすべて書き出して、そこから式を立てます。公式に数字を当てはめるだけでは、問題の条件が少し変わっただけで解けなくなります。
たとえば斜面の上の物体では、重力を「斜面に沿った向き」と「斜面に垂直な向き」に分けて考えます。ここで三角比(sin・cos)を使います。三角比が苦手なまま物理に入ると、物理の問題なのに、数学のところで止まってしまいます。
化学:「モル」でつまずく
化学の計算の多くは、物質量(モル)を通ります。質量、気体の体積、粒子の数を、いったんモルに直してから比べる、という流れです。
この流れをつかまないまま、問題ごとに解き方を覚えようとすると、計算問題の数だけ覚えることが増えていきます。逆に、モルとの行き来さえ身につけば、見た目の違う問題も同じ手順で解けるようになります。
数学の進度とのずれ
一貫校では、物理・化学の進度と数学の進度が、いつもそろっているとは限りません。物理で使う三角比やベクトルを、数学ではまだ扱っていない、ということも起こりえます。
当塾では、数学と物理の順番をつなげて組んでいます。物理の最初の時期は力の書き込みと v-t グラフの扱いに絞り、その間に数学で微分・積分とベクトルを学んでから、運動方程式に入ります。詳しくは理科(物理・化学)は、いつから本格的に始めればよいかに図で書きました。
立て直す順番
- 物理:1つの問題で、図を描き、力をすべて書き出すところまでを、答えを出さずに練習する
- 化学:質量・気体の体積・粒子の数と、モルとの行き来だけを先に確実にする
- 数学:物理・化学で止まった原因が数学なら、その部分だけ数学に戻る
どれも、問題の数を増やす前にやることです。たくさん解くのは、道具がそろってからで間に合います。
東京校のオンライン個別指導では
東京校は数学・物理・化学に絞った塾です。物理で止まった原因が数学にあるときは、数学に戻って説明します。学校の教材や問題集を持ち込んでも、講師による当塾のオリジナルテキストを使っても構いません。全国どこからでも、自宅で受けられます。