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受験のリアル読了 約3分

物理・化学・生物、本当に難しいのはどれか ― 理科の科目選択で知っておきたいこと

理科の3科目は、「どこで難しくなるか」がまったく違います。物理は入りが難しく、化学は後半で難しくなり、生物は実はいちばん難しい。この違いを知らずに科目を選ぶと、高3になってから苦しむことになります。

物理:入りが難しいが、つかめば進む

物理は、最初の壁が高い科目です。物体にはたらく力をすべて書き出す、運動を式で表す、といった考え方は、中学の理科にはなかったものです。数学の微分・積分とベクトルも要ります。

ただし、物理で使う原理は多くありません。運動方程式、エネルギーと運動量の保存といった少数の原理を、場面を変えて使い回します。流れとコツをつかめば、あとの単元は同じ考え方の応用として進んでいきます。入りで苦しんで物理を避けると、この「あとは進む」ところまでたどり着けません。

図 物理と化学の、体感の難しさのイメージ。物理は入りが難しく、流れをつかむと進む。化学は入りが易しく、後半で難しくなる。

化学:入りは易しいが、後半で牙をむく

化学は、最初は取り組みやすく感じる科目です。元素記号や化学式を覚え、決まった手順で計算すれば、点が取れます。

ところが、学年が進むにつれて様子が変わります。化学平衡や反応速度、有機化合物の構造決定では、覚えた知識を組み合わせて考える問題が中心になります。無機・有機の知識の量も増え、理論の理解と暗記の両方が求められます。難関大の化学は、この後半の内容から多く出題されます。

講師が教えてきた予備校の教室でも、入りが易しかったぶん油断し、高3や浪人してから化学の本当の難しさに気づく生徒を何人も見てきました。

化学は、後半まで見通して早めに全体を一周し、そのうえで繰り返す必要があります。入りの易しさに安心しないことです。

生物:実は、いちばん難しい

生物は「暗記科目だから、数学や物理が苦手でも大丈夫」と思われがちです。けれども、難関大の生物は違います。問われるのは、初めて見る実験の結果を読み取り、何が起きているのかを考え、筋道を立てて説明する力です。

そして、その考察には数学・物理・化学が入ってきます。遺伝の問題は確率の計算です。実験結果は、グラフや数値で与えられます。細胞の中で起きていることは酵素による化学反応であり、分子やイオンの移動です。神経の信号は、膜をはさんだ電位の変化として説明されます。

図 生物・医学は、数学・物理・化学の上に立っている。生物で考察するには、その下の3つが要る。

つまり生物は、数学・物理・化学を得意としていることが前提になる科目です。「数学・物理を諦めた生徒」が、難関大受験で戦うために選べる科目では決してありません。

生物が好きで、数学・物理・化学も得意な生徒が選ぶなら、生物は強い武器になります。問題は、数学や物理からの逃げ道として選ぶことです。

科目を選ぶ前に

難関大の理系を目指すなら、まず数学を固め、その上に物理と化学を積むのが、いちばん無理のない順番です。物理の入りの壁は、数学とつなげて越えられます(理科(物理・化学)は、いつから本格的に始めればよいか)。化学の後半の壁は、早めに全体を一周しておくことで備えられます。

東京校は、数学・物理・化学に絞った塾です。いまはオンライン個別指導で、学年を問わず1対1で受け付けています。物理の入りで止まっているところも、化学の後半で崩れかけているところも、講師の側から穴を探しに行きます。

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