戻る場所は、最初に説明できなくなった単元です。今の単元を繰り返しても、中1の最初からやり直しても、うまくいかないことがあります。
今の単元を繰り返しても、点が戻らない理由
一貫校の数学は、前の単元の上に次の単元を積む作りです。たとえば二次関数のグラフが描けないとき、原因が二次関数そのものにあるとは限りません。平方完成の式変形で止まっていることもあれば、その手前の文字式の扱いで止まっていることもあります。
原因が手前にあるなら、今の単元の問題集を何周しても、同じところで止まります。点が戻らないのは、努力が足りないからではありません。努力している場所が、穴の場所とずれているからです。
「解けるか」ではなく「説明できるか」で探す
戻る場所を探すとき、問題が解けるかどうかは当てになりません。解き方を覚えていれば、分かっていなくても解けてしまうからです。確かめるのは、次のような問いに自分の言葉で答えられるかどうかです。
- この式変形は、なぜしてよいのか
- この公式は、どこから出てきたのか
- 問題の条件を1つ変えたら、答えはどう変わるか
答えに詰まった単元が、戻る候補です。そこから1つずつ手前の単元にさかのぼり、「ここは説明できる」という単元に着いたら、その次の単元が戻る場所です。
戻る量は、思っているより少ないことがある
「中1から全部やり直し」と考えると、始める前に気持ちが折れます。穴は単元まるごとではなく、単元の中の特定の考え方だけ、ということもあります。その場合、戻るのは教科書の数ページ分で足ります。
大事なのは、どこまで戻るかを先に決めることです。範囲が決まれば、終わりも見えます。
学校の進度に付いていきながら戻る
戻っている間も、学校の授業は先へ進みます。止まって戻るだけにすると、今度は今の単元が次の穴になります。そこで、1週間の時間を2つに分けます。
- 学校の今の単元:授業で扱った例題と、定期テストに出る基本の問題だけは、その週のうちに押さえる
- 戻る単元:残りの時間で、見つけた穴を1つずつ埋める
今の単元を完璧にしようとしないのがこつです。手前の穴が埋まると、今の単元はあとから分かりやすくなります。
ご家庭でできること
ご家庭では、「何点だった?」より「どこまで説明できる?」と聞いてみてください。点数の話は責める話になりやすく、説明の話は穴の場所の話になります。穴を埋めるところは、教える側に任せてください。詳しくは保護者の方へにまとめています。
東京校のオンライン個別指導では
1対1なので、穴の場所を講師の側から探しに行けます。「何がわからないのか、わからない」という段階からで構いません。学校の教材や他塾の課題を持ち込んでも、講師による当塾のオリジナルテキストを使っても構いません。全国どこからでも、自宅で受けられます。